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              プリンセスミチコ

少し前になりますが、天皇皇后両陛下の海外親善旅行の
様子をテレビで拝見いたしました。特に皇后様の人々への
お優しい接し方は母性そのものといった感じがします。

生家の母上様から愛情をしっかりお受けになって
いらっしゃるのでしょう。お子様方にも注がれたお気持ち
を御歌に詠まれたものからふたつ、子育てのお手本にと
想っていたものを思い出しました。

  『あづかれる宝にも似てあるときは
   吾子ながらかひな畏れつつ抱く』
自分が生んだ子て゛あっても、命は神様からのあづかりもの、
社会へ独り立ちできるよう育てる責任を気付かしてしただきました。

  『幼な髪なでやりし日も遠くして
   乙女さびつつ娘は旅立ちぬ』
膝の上で甘えていた子もいつの間にか大人びていく姿に
さびしさを感じながらも後ろから見守る気持ちの大切さを
教わりました。

  『かの時に我がとらざりし分去れの
   片への道はいづこ行きけむ』
しかしこの御歌からはお悩みの様子も感じられ、畏れながら
皇后様の御心を身近に感じてしまいました。