東京新橋の汐留ミュージアムにて2月9日より
「ジャポニスムのテーブルウェア展」が開催されております。

19世紀後半の欧米で日本美術に強く刺激を受けて生まれた
新しい芸術傾向をジャポニスムいいますが、今まで主として
絵画におよぼした影響は取り上げられることはありましたが、
今回は日常生活の中で実際に使われた陶磁器、銀器、ガラス
といった工芸品が中心となっており、珍しいテーマだと
思われます。

ニューヨーク在住のデイヴィー夫妻が30年程前より、毎日の
生活に必要な食器類をアンティークな物の中に探すうち、質も
高くデザインがとても日本風なものが混じっていることに気付き、
それを求め続けてこられたことがコレクションにつながったそう
です。

実際見せていただくと大きなランプや壺からimg20070213_1.jpg
ティーカップ、スプーン、ドアノブ、タイルに
いたるまで日本風な模様が見事に取り
入れられ、えっ、こんなところにまで!!
とおふたりが(日本人の奥様にしてみれば
尚のこと)見つけられた時の喜びが
伝わってくるようなコレクションです。

欧米の庶民の食文化(マナーとそれに伴う
食器)が確立した時代と世界の貿易が
盛んになり始めた時期が重なり、東西融合
の産物ができあがった歴史を間近に感じる
ことのできる機会でもあると思います。
5月6日迄開催されております。
ご覧になってください。

今を盛りと咲いている日本水仙はティファニーの
蜘蛛の巣ランプの模様にも使われています。