しばらくご無沙汰しておりました。  元気に用事をこなしてはおりました。
                                       IMG恭平の本0001
大叔父・犬飼恭平の自伝及び年譜が一冊の本として吉備人出版より出版されました。
  「肖像画家・犬飼恭平」 デイヴィー美代子 編著  セルデン恭子訳

第二次大戦前ニユーヨークで肖像画家として活躍した一画家の生涯を郷土の皆様に
知っていただければ、遺族として幸いに思います。書店でお手にしてみてくださいませ。

埋もれてしまったままだったかもしれない画をニューヨーク在住のある御夫婦に見いだされた
ことによって今日の運びとなりました。 多くの方の御助力に本人の魂もたいへん喜んでいる
ことと思います。 ある方がおっしゃいました。「没後60年も経って見付けていただけるなんて、
なんと運のいい方なんでしょう。」  失意のうちに亡くなりはしましたが、考え方によっては
本当に運がいいのかもしれません。

「運命の手が種をまく目的を誰が知るだろう。あり得ないような時と場との組み合わせが人生の道程を
形創る上で奥深い意義を持つ」 始めに手がけてくださった佐藤紘彰さんの訳文です。 本人の人生の
テーマそのものと思えますが、誰の人生もそうではないでしょうか。

20年前デイヴィー美代子さんの「犬飼恭平の画を持っていますか」というお電話から始まり、
今日の画業の顕彰へと繋がっている私のかかわりも不思議です。