2016年03月

香りの習慣付け

アロマの仲間がトリートメントを行っている老人施設の職員さんから依頼された
香りについてのお話です。

お昼寝の後にお部屋に漂わせたい香りを作ってほしいとのこと。
寝覚めの後の少しぼんやりした感覚をしやっきりさせ、次の行動へと
つながりやすくするためかと思われます。

確かに教室の生徒さんの母上は夜明けと勘違いなさることもしばしばだとか。
これは私たちも将来経験するかもしれないと、教室の皆さんとどんなブレンドが
良いか検討しております。

認知症になる前から、朝の活動前、午後の活動前、質の良い睡眠のためなどの
ルームスプレーを一吹きする習慣はとても大切なのかもしれません。

懐かしい、嬉しい、心あたたまる記憶に香りを結びつけて記憶しておくと、
脳のはたらきも活発になると考えています。

細く 長く

   細く 長く 曲がることなく いつも くすくす くすぶって 
         あまねく 広く 世の中へ

京都のお香の老舗、松栄堂に伝わる家訓だそうです。
太くて重い存在感などなくていい。 冴えなくても輝いてなくてもいい。
目につかないところでちょろちょろくすぶっていればいい。 ただ曲がったこと
それだけはしてはならない。調子に乗ってもいけない。 線香のように地味に
静かにこれを守っていれば、いつかきっと人様のお役にたてる。

日本のアロマともいえるお香、ふだん私たちは意識することなく、
でも気がつけば必要な時にはすっと手を伸ばして、心慰められる存在で
あることは確かです。

アロマテラピーもこう在りたいと、触れ合うことの大切さを地道に伝え続けたいと
想わせていただけるお言葉でした。

松栄堂がおつくりになっている風信香、東寺で売られているお線香ですが
火をつけない状態で嗅いでみてください。なんともいえず慰められる香りです。
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