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窓を開ければご近所其処ここのお庭からキンモクセイの
あまい香りがただよってきます。

時々男性のお客さまからこの花の精油はありませんかとの
おたずねがあります。とても懐かしい香りですとおっしゃい
ます。男女を問わずどこか懐かしく、それ故ほっとする
あまさとして記憶にインプットされているのでしょうか。

花の香りをはじめとして、四季折々の自然の恵みを大切に
取り入れながら生活を楽しむことは井上康子先生の言われる
《五感にはたらきかけることのできるアロマセラピー》を
実践する感覚を養うための基本的要素と思われます。

アロマセラピーにとって嗅覚は特に重要な感覚ですが
そのことについてSankei ECONETに載せられて
いた記事を一部お借りして紹介いたします。
アロマセラピーの実践と暮らしのヒントにしていただければ
嬉しいのですが。

 大阪回生病院耳鼻咽喉科 川本 将浩医師
アロマセラピーは単に香りを楽しむだけではなく芳香分子が
嗅覚系を通して免疫反応や体内恒常性の正常化を促す
のではないかとも言われている。
加齢に伴って必然的におこる嗅覚低下に対する根本的な
治療法はないが、におい感覚は後天的に学習していく
要素がかなりあるので青年期には人工的なものだけでなく
季節感のある様々のにおいに親しんでおく必要が大切です。
食習慣、禁煙、風邪を引かないなどの日常生活に注意する
ことが嗅覚低下の予防につながります。

 神戸大学医学研究科耳鼻咽喉科 丹生 健一教授
嗅神経細胞は終生皮膚と同じように再生する能力はあるが
加齢とともにその能力は落ちる。また嗅覚は味覚への影響も
大きく、人間が味わう際には純粋な味覚とともににおいや
舌触り、温度、形態、色彩といった要素を総合的に判断する。
高齢者はそれらが落ちると食事の楽しみが奪われ、そのこと
によって気分が落ち込み、免疫力も落ち病気になるという
連鎖につながります。